熊野古道への旅 その①紀三井寺
2020年の旅行の締めくくりは熊野古道を巡る駆け足旅。主人が11月いっぱいで退職した記念もあるし、ずっと前から一度行ってみたいと思っていた憧れの場所だ。もう紅葉も終わった後だけど「黄泉がえり」の旅だからと思ったが、まだ紅葉も楽しめ神の世界の畏敬も感じらることができた、合掌。先ずは朝の皇居を背に東京駅へ
1日目のコースは 東京(7:21)⇒新幹線で新大阪(9:48)⇒和歌山の観光バスにて、バスガイド付きで移動
〇紀三井寺(560分程度) 地元ガイド付きの散策(15人×2組) 50年に1度の御開帳の十一面観音・千手観音菩薩拝観
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〇玉津島神社(60分程度) 地元ガイド付き散策
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〇醤油の里湯浅(日本遺産 醤油発祥の地)散策
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〇紀伊南部 みなべ町のホテル&リゾーツ和歌山みなべ 泊 (露天風呂あり)5:30頃予定
新幹線も変わったな~と思いつつ…
兎に角ソーシャルディスタンスで一番端の16号車へ
山陽新幹線は、去年の3月の神戸での甥の結婚式以来だ。何だかとても久しぶりのような気がする。先ずは朝ご飯、がっつりふわふわのトンカツ弁当(笑)
どうしても撮ってしまう(笑)富士山 よく晴れたが、動く電車からの写真はなかなかうまくいかない^^;
浜名湖
京都、東寺の五重塔
もう直ぐに新大阪。大阪の感染者数も多くなってきているので、和歌山からのバスガイドさんの「今はさっさと抜けて行きましょう」との言葉と共に、着いたら急いでバスに乗り込む。ベテランのバスガイドさんで説明も詳しい上に楽しい。いい旅になりそうだ(^.^)
ガイドさんの地図を写させて貰った 1日目が赤、2日目が緑、3日目が青。
大阪の街中を抜ける
通天閣
あべのハルカス
大阪の南、岸和田・泉佐野方面を越えて行く 遠くは奈良の山々かな
かなり山も近い
紀の川サービスエリアで早昼
和歌山に入り、開帳1250年の紀三井寺へ
〇紀三井寺
元は真言宗の寺で開創は宝亀元年(770年) 西国三十三所第2番札所であり、1951年に独立して救世観音宗総本山となる。
紀ノ川河口の名草山(標高228.7m)の中腹にあり、境内から和歌浦湾を一望できる。近畿地方で最も早く桜が開花するので「近畿地方に春を呼ぶ寺」と呼ばれる。平安時代末期に後白河法皇によって勅願所とされて栄える。本尊は十一面観音像で、千手観音像も崇敬されて、両像とも50年に一度開扉の秘仏で2020年が御開帳の年に当たっている。
これを見られるのも期待してきた。
境内には先ず長い階段を登り大光明殿と本堂に上がっていく。
山門をくぐると左にあるのが普門院の入り口
反対側の社
1段の高さがかなり高いので足が疲れる231段。私達より年配の方が多かったが、皆全くものともせず健脚だ。かなり離れているのだが、急なので詰まって見える(笑)
途中に一度踊り場的な場所があり、右に清浄水が湧いていて、三井水(さんせいすい)と言われる名水百選の水が流れている
直ぐ上の女厄除け坂のお地蔵様 上に見えているのが身代わり大師
昔から歌に詠まれる名勝地で、桜を詠んだ芭蕉の句碑などもあった
反対側にあるのが竜門院
急な階段を登りきると色々な碑がある場所があった。仏殿が新しくなって、整えられた所が多いようだ
右に新しくできた大きな仏殿があって、
これも2020年の5月にできたばかり。金ぴかの木造では日本最大の、大千手十一面観世音菩薩がそびえる。
仏殿の周りからは紀伊水道に広がる和歌の浦湾が見渡せる 海はいい
左にある六角堂 1760年頃、初代・二代目雑賀弥左ェ門の建立
書の文字が美しい
横に鐘楼 1588年建立の入母屋造・本瓦葺き・袴腰の板に趣きがある
幸福観音さま
大師堂 板戸の格子と和紙のバランスが綺麗
横に三社権現 ・春子稲荷へ行く階段が見える 秀吉の紀州征伐の焼き討ちから白狐となって寺を守った春子を祀ったものという
桜の名所の本堂が見えてきた
先祖供養の像に参る朱色の極楽橋の前には水がたたえられているのが珍しかった
まだ紅葉が見られてラッキーだった
右側から本堂の中の秘仏、十一面観音菩薩・千手観音菩薩が安置されている本堂へ入る。地味な木彫の仏様で、自然とこうべが垂れる品のある像だった(写真不可)
力強い天井の板にそのまま描かれた浮彫の絵画、組まれた支え板と透かし彫りが素晴らしい
まだ綺麗な紅葉が残っていて、古い本堂に映えてとても綺麗だった
善寿院へ続く本堂横
なだらかな階段を下ると
善寿院入り口
ここを左に曲がって、最初の階段の清浄水の辺りに垂直に伸びる階段を行く
ひなびた感じに味がある
普門院の横に出てくる。古い鬼瓦はコワイ(笑)
また山門への急な階段を下る
歴史の古い、見どころの多いお寺だが、ネットでとても古い写真を見つけた。古い絵葉書だろうか…着物を着ているので多分昭和初期か大正時代かと思われる。その位昔から霊場として親しまれてきた場所で、絵葉書としても人のあったという事だ
新しく整えられていたが、770年代からあるという霊場の歴史を感じるお寺だった。
旅の始めは長い階段だったが、沢山の美しい仏像や景色の良い眺めを見られて満足だ。
続いて玉津島神社へ