水仙の写真いっぱい駆け足旅

2008年のウィーン学友協会黄金の間大ホールでのコーラスの演奏旅行でヨーロッパが大好きに! 駆け足の旅中心に綴ります

写真を「撮る」ことが好き^o^
主にスマホで、時々ミラーレスで
旅行では動くバスの窓から撮るのが腕の見せ所(笑)。
四角の枠に自分なりに考えて構えるのが楽しみ
思い出の昔の写真から日々の写真までアップしています

ガウディとサグラダファミリア展

女声の練習でアルトの方から「今日までのチケットなんだけど行かない?」とガウディとサグラダファミリア展のチケットを頂いた。暑いからなぁと思ったけれど、2019年にスペイン旅行に行った際、サグラダファミリアには悔しい思いが残って思い入れが深い…「いかなければ!」(笑) 夜20時迄やっているし家から20分程度だから、夕方4時頃出てもゆっくり見られる。


竹橋で降りるのは久しぶり…伯父が勤めていた毎日新聞社の前を通って直ぐ。

すっかり夏だ…百日紅が綺麗(^.^)

暑さでお堀は、濁った緑の藻が覆っていた

行った事のある場所だと嬉しくなる単純な性格(笑)

最初の展示案内の写真を見ても、行ってから4年で随分工事が進んでいるのが分る。
ガウディのデザインはなんじゃこりゃ?な部分も多いのだが、自分で石膏取りからする建築家だし、その壮大な思考には凡人にないスケールの大きさを感じる。
晩年キリスト教への信仰を深めた彼の最後は毎日ミサに通い、帰る途中で縁石に躓いて路面電車にはねられ73歳で亡くなる。建築に没頭して身なりに構わなかったので浮浪者と思われ、病院に運ぶタクシーも拒否され治療が遅れた。「葬儀は質素に」というガウディの遺言に反して、街中の市民が葬儀に参加し、葬列の長さは1.5kmに及んだ話は、いつ聞いても悲しい話だ。


展示は4つのブースに分かれていて、3つ目だけが写真OKだった。チケットは無料だったので音声ガイド650円を聞きながら周る。
建築を学び始めた頃にフランスでの万博でデビュー。色々な建築物に携わる頃を経てサグラダファミリアの着手、彼の死後のサグラダファミリアと、展示が進む。
外壁の彫刻の種類も数も膨大だが、途中で内戦があったり工事が滞って設計書も無くなったりしている。当初からのものを利用したり参考にしたりしながらの工事に迫り、レプリカ中心の展示になっている 写真OKコーナーに入るとインパクトの強い塑像が最初に控えていてパワーを感じる。彼は、実際の人を配置して動きを写しながら、緻密なデッサンを何度も試して立体を作っている。

大規模な教会の四方は夫々に建築方法が違い、随分作業が進んできたのが分かる。

内部の設計も緻密になされている。

私達が行った時には既に壁面のステンドグラスが整えられていたが、このステンドグラスに光が通ると、上からも横からも色とりどりの光が美しい

今迄見たヨーロッパのどの教会にもない内部・外部の外観は不思議そのもの

ガウディは植物や動植物の形状を多用しているが、説明を受けないとよく分からない(笑)
蛙と葉とアヒル

柱の形状

現地を実際に見ているので大抵知ったものではあるのだが、結構見応えがあった。
鎖を垂らしてそれを逆さまにして塔の形を作った手法が、鏡で説明してあった。現地では今一つ理解できなかったのが、ここの説明で納得できた(笑)

塔の先端のデザインも工夫が凝らされている

ガウディの建築は型破りな企画ばかりだが、一番不思議に思った造りは、中央のキリスト像が宙に浮いていること。ヨーロッパの教会も随分回っているが、浮いた形状のキリストはここで初めて見た。

今、ガウディは地下礼拝堂に眠っている 地下の棺はガラスを通して見下ろす事ができるのだか、わかりにくく見る人は少なかった(この右奥の左)

工事の変遷


ガウディの遺志を継いで建築は続いているが、現在は日本の建築家が大きな担い手になっていることは有名だ。私は2019年の5月にスペインを巡り、建築途中の様子をエレベーターで昇って上から見られる企画を予約して、とても楽しみにしていた。ところがその時間の直前に嵐と雷が襲い、エレベーターが止まって見学は中止。やむなく地下や一階の出来上がっている部分を見学した。帰る頃には陽が差して来て本当に残念だった。
バルセロナでガウディの作品群を見た時も不思議な感覚だったが、こうして展示を見るとまた行ってみたくなる。完成お祝いの時にはもう一度行ってみたいものだ。


満足して見終わった後、同じチケットでmomatコレクションを見学できるというので、そっちにも回る 所蔵品の展示の色々な有名な絵が見られてラッキー(^^)v

しかも写真OKなので嬉しい(^.^)

昭和初期の絵だが、斬新な絵柄

美術館は、展示場所そのものも美術品なのが楽しい この椅子も座りごごちが良かった

どこかで出会っている絵はやはり印象が強い

坂本繁二郎は同郷の画家なので気になる。

私は同じ年に久留米で生まれた青木繁の孫にあたる先生に油絵の指導を受けた事があるが、全く感性が違っていて馴染めず直ぐに辞めてしまった(笑) 自分には日本画があっていたが、油絵も見るのは好きだ。彫刻や造形も沢山あったが、毛現代美術は殆どよく分からなかった^^;

上村松園と言えば美人画…やはり違う

クラフトで今生徒さんが「花魁」の人形を作っているので、髪型の参考になるような日本髪の絵もパチリ

シャガールっていろが特徴…花輪君ちの絵を思い出す(笑)

奈良美智さんの絵もすぐわかる

ガラスの外と内側に同じ人形を置いた不思議な作品もあった この手の物はよく分からない(=_=)

じっくり見て回って、すっかり暗くなった。皇居の灯りが綺麗

たまには芸術品に接するのもいいね、優雅な時間だった。豊かな気持になれる💖。
ガウディの心揺さぶる展示や作品たちに接して充実した時間に感謝。

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