クラフト作品を振り返って④ ソフト粘土の教科書に沿って 後半
銀枠の小さな器に、もしゃもしゃの色紙を入れた中に、茎の短い欄を数種と小花をアレンジする。狭い所にどうアレンジするかのレッスンになる。
粘土の先に違う色を付けて延ばす方法、蕾の束などを新しく学ぶ
エンジェル
教科書がない頃に造った時はもっとプックリした子だったけれど、羽を付けて少しすっきりした感じになっている(この写真は上級講師の見本)
サンタとツリー
教科書見本は、サンタさんが足の間にプレゼントの袋を入れているアレンジになっている。ひげや袖のほわほわの出し方、布の袋のぷっくり感、小さなプレゼントの箱などのレッスンになる。
ツリーは、先ず発泡スチロールの円錐型に粘土を巻く。7本針で引っ掻いて型を付けていき、色づけで木の雰囲気を出す。
ツリーだけポップに極めるとこんな感じになる
ここまででフラワーコースの1冊目の教科書が終わり、認定書が出る。
そして2冊目に入る。月2回で普通にやっていると大体1年くらいで終了する人が多い。
2冊目の最初はコサージュ
ピンをつけて衣服につけるタイプだが、10㎝位あるのに生地を傷めず軽いことがいい。
のバラ系、椿系など色々にアレンジできる
このもう少しボリュームがある進化系がこちら
スッキリした花びらのものと曲線の花びらのものとで雰囲気がかなり違う
ポピーのアレンジにするとこんな感じになる
2つ目の課題はトピアリー
丸いスチロールボールにバラ・ガーベラ・リンゴ・小花などを埋め込んでいく
段々、花の1つの完成度も数も増えてくるので、1つを作るのに時間が掛かってくる。
そして器に合わせて何をメインにどうアレンジするかが問われてくる。緑も花に合わせて形を変えて入れ、かなりボリュームが出るアレンジになる。
2008年の本部クリスマスリース
銀色のロープが組み合わさった中に星形の花と小さな天使がアレンジされている
サンタは小枝にアレンジされている。ぷっくりお腹のおどけた感じ。
次は平面的な器のアレンジ
平たい器いっぱいに、バラ・欄・アジサイの花を、野球ボールの模様のように盛って曲線にアレンジしていく。
本格的なブーケ
中心が仄かにピンクで深い巻のバラと白のジャスミン、これまた淡い黄緑の葉っぱだけでアレンジしている。上品な雰囲気のラウンドブーケのアレンジを学ぶ。
本部の大展示会の他に、銀座三越や松屋などで小さな展示会も時々行われる。
2013年にはそこそこ大きな会があって、生徒さん方も勉強になったと話していた。
その展示から上級講師の先生方の作品。これらは展示即売されており、売り物だけあってとてもきれいな仕上がりの作品ばかりだ。
これは1.5mくらいの大作。
上級講師の先生方の作品とは比べものにならないが(笑)、2冊目の終盤は段々手の込んだ作品になってくる。
百合のブーケ
初めて百合が出てくる。めしべもおしべもワイヤーに粘土を巻いて作る。
この後は、先に紹介した、大きなリース、高さのある器のアレンジ、自由なアレンジと続く。そして提出した検定作品の評価に合格すると、晴れてソフト粘土のフラワーコースの講師資格が取れる。
本部の2013年のクリスマスはラナンキュラス。色目が違うとかなり印象が違ってくる
リースはこちらで、木の実のアレンジ
正月の干支人形は馬。これも色目で全然雰囲気が変わる
同じ粘土で、かなり色々な雰囲気が出せて面白い。正月飾りはラッパ水仙
2014年は息子の結婚式があって「いらん」と言われていたのに、やっぱり2週間前にウエルカムボードを作ってと言われて急遽考えた。シンプルにしてくれと言われてこんな感じにしてみたが、あまりにも簡単すぎるので
お祝いだから赤い花で作ってみたけど、しっくりこない。そこで
やっぱりバラでしょ、と落ち着いたのがこれ。皮のような仕上がりにそこそこ満足だったが、前日に仕上がった(-_-);
そして式場の入口に飾りを置いた
結構評判が良かったが、実は約80㎝の幅で50㎝ほどの高さとかなり大きい。
ケーキは勿論発泡スチロールの芯なので軽いけれどやっぱり高くて大きい。こんなもんを、お着物を着た母親が式場迄持って行くのはちょっと恥ずかしかった(笑)というか今思うと、何故誰かほかの人が持って行ってくれなかったんだろう?
今は簡単で手も汚れにくいソフト粘土の方が人気だが、元々は石粉粘土の作品がメインだった。そのコースも造形コースとしてきちんと教科書ができている。また講師資格を取った人用のソフト粘土の上級コース、造形コースの上級コースの他、ハワイアンの花々を扱ったトロピカルコース、簡単にできる楽しい小物のパーソナルギフトコースと、4種類のコースができている。
沢山の作品があるので、それはまた次回(笑)