水仙の写真いっぱい駆け足旅

2008年のウィーン学友協会黄金の間大ホールでのコーラスの演奏旅行でヨーロッパが大好きに! 駆け足の旅中心に綴ります

写真を「撮る」ことが好き^o^
主にスマホで、時々ミラーレスで
旅行では動くバスの窓から撮るのが腕の見せ所(笑)。
四角の枠に自分なりに考えて構えるのが楽しみ
思い出の昔の写真から日々の写真までアップしています

5月のスペイン旅行 2日目午前1 グエル公園

余りよく眠れなかったが、とにかく腹ごしらえは大事だ(笑)
朝はホテルでブッフェ。生ハム・ベーコン・チーズ・ウインナー類、卵とサラダ、フルーツ類、フレッシュジュース・牛乳・ヨーグルト、パンとジャム類など、かなり種類も多い食事だった。
因みに後から知ったが、後姿は86歳のお母さんと向かいは61歳の娘さんペア。すごい。

生ハムがとても美味しくパンにはさんで沢山いただいた

このホテルは新しく、結婚式場もあってアレンジもちょっとおしゃれだ。

パイナップル、メロン、オレンジ、そして甘いスイカ

最初の予定では先にサグラダファミリアに上るはずだったが、予約の関係でグエル公園が先になったらしい。天気はどんよりした曇。スペインは晴れの国!と決め込んでいたが、念のためにイタリアに行ったときに買った旅行用の薄手の小さくなるレインコートを持ってきていたので折りたたみ傘とレインコートの両方をリュックに入れる。気温も低く、ストッキングにGパンとソックス。上は半袖に長い日焼け止め手袋をしてカーディガンを着た上からレインコートという変な姿な恰好だが、寒くて風邪を引くよりいい。
ホテルを出てすぐからの市街。針エニシダ越しにどんよりした空だ。

小雨模様になった…

スペインは置き引きやスリ等に関しては余り治安が良くないとのこと。カナナ倶楽部のチャックがいっぱいあって背中側にも中にもチャックのネットがあるリュックにした。それにすぐ出せるようにスマホと小銭やハンカチなどを入れたポシェット、一応ミラーレスのカメラを提げて、その上トラベルイヤホンというガイドさんの声が聞こえるPCのマウスほどの機会をストラップで下げて…何だかちんどん屋のようだ(笑)


それよりついにバスを降りた頃から小雨が降り出した。
入口は3つあって、ガウディが晩年を暮したと言われるガウディの家博物館のある方から入り、廻廊沿いを進むように歩いていく。

ガウディはこの「変なの~」とつい言ってしまうような、訳の分からない模様が各所にある建物を用いて住宅としていたけれど、果たして落ち着いて住んでいられたのだろうか?それの方が不思議だ。一見普通に見えるけれど、こんなバルコニーの形など見たことない。

元々、1900年から19140年の間に1つの街になるように住宅として家がたてられるように区域を区切って売り出したそうだが、全く買い手はつかず計画はとん挫して後に公園として寄付された。芸術性が高いとはいえ、実際に毎日そこに住んで安定した気持ちになれるかというと疑問なので、当然かと思う^^;。

突然南国の森が出現したかのような場所に入ってきて不思議

現地ガイドさんからレクチャーを受ける

廻廊の一部と思しきものが見えてきた。下は廊下で上も人が歩けるようになっている。降った雨水が無駄にならないように集める仕組になっているらしい

丘の高低差のある中に広場や住宅を配置した構成になっている。

広場は余りに何もない場所でちょっとびっくりした

多分、市やイベントでも開くつもりだったのではないだろうか…
広場の淵になるこの市街に向かった廻廊は、色とりどりの粉砕タイルを組み合わせて曲線的なフォルムに仕立てられている。くねくねと続いて眺望のある側を廻っている。椅子として座ることができ、所々に空いている穴は水を下に貯めるためのものという、機能的なものでもある。

そして段差のあるすぐ下のエリアには、お菓子の家のような建物、タイルでできた塔等が作られていて、絵本の挿絵か何かのようだ

雨雲に霞んだ向こうにサグラダファミリアも見え、その向こうには海が見える。晴れだったらなぁ…

不思議な模様のタイル、グラデーションのあるタイル等が曲線を駆使した不思議なつくりになって続く。床も粉砕タイルをアレンジした模様だ

勿論外側とは模様が違う

今では100年の時が森を作り、その緑に映える色になっている

どこにもキツイ角度の物は一切ない不思議な世界だ

チョコレート色の建物は、今は小学校になっているそうで、子供達の楽しそうな声が聞こえていた。こーんな不思議な建物に囲まれての学校生活ってどんなだろう。案外子供の無限な発想と同等なのかもしれない。

広場の斜め横から下に行く階段がある。

踊り場から一方は廻廊へ、もう一方は広場の下に通じる

先ずは廻廊へ。もっときれいなイメージだったが、着色のない岩の組み合わせなので、雨だったので暗くて余り面白みのない印象だった。尤もこれだけ派手なタイルと比べれば何であれ地味かな(笑)
内側の岩の組み方は滑らかだが、淵はつららのように尖った岩が上から落ちそうな造りにしてある

柱は斜めに作ってあって、天井は円形になっている よくもまぁ、こんなに不安定な形にしたものだ

一番端の柱の外側は、洗濯女の柱と言われていて、洗濯物を入れた籠を頭に乗せた女性のデザインになっている。外側は自然の雨ざらしなので、岩が100年の経緯で劣化している感じがする

ゆっくり湾曲しながらかなり長く続いていて、遠くから見るとこんな感じ。途中から、三角になるように支える違うデザインの柱が施されている

そして下の道にも柱が見える

下の道を戻ってくると、さっきの小学校の左を通り、広場の下に入る道がある
その柵も、シュロの葉のデザインだろうか見たことのないデザインだ 校舎のまどなんて縦型のひし形…どういうこと?と言いたい。

あの奥が廻廊で左が小学校、向こうからこちらに向かって下り坂を歩いてきたことになる

この太いドーリア式の柱が86本にははびっくりする。もっとびっくりなのは、下が大理石を砕いて組み合わせて磨かれた湾曲タイルと、組み合わせると12角になる煉瓦タイルでできた柱で支えられているのは、さっきのだだっ広い広場だということ。柱の中を降った雨水が流れる仕組みになっている。どういう発想でこんなデザインになるのかはさっぱりわからないが、雨が振っても使える空間があるということだ。

天井も変わっている

細かくした大理石を組み直して研磨したタイルで、丸くくりぬいたようなあなが幾つもあって、そのふちを柱が支えるという感じだ。そしてくぼみの所々のには美しいブルーの太陽のようなシンボルが粉砕タイル(天然石かもしれない)で作られていて、とても綺麗だ。

公園(当初は住宅地)全体が傾斜を利用して作られているが、この面も横から見ると坂で、廻廊からはずっと下り坂になってお菓子の家の方まで続く

傾斜を利用して休憩場があるが、雨が強くなってきたので座っている人もいる。力学的に考えられているとはいえ、どうしたらこんなことになるんだか…さっぱりわからないデザインに囲まれている

分らないデザインの極み登場! トカゲ(サンショウウオとも言われているらしい)の噴水だ
中国人・韓国人がとても多く、彼らはなかなか場所を譲らずひたすら自分たちを入れて写真を撮り続ける(-_-)

あ、もちろん日本人も撮ってますが…(笑)

途中2段目には犬だかクマだか(きっとくまはいないね、暖かすぎて^^;)分らない動物の顔もある。水の際には杉苔みたいに見えるこけが生えている

横から見ても、可愛いものでもないが…(笑)

一番下は軽石に水草をアレンジしたような感じになっている

もっと下から引いて見るとこんな感じ。雨がかなりひどくなって、写真を撮るのも大変にってきた。

この左右の木々を支える巨大なプランターのような壁は、1枚ずつに凹凸のある、粉砕大理石やタイルを磨いた四角いタイルが交互に配置されている。

曲面を作るには粉砕して再成形するのが表現に向いていたからだろうけれど、元々のものももったいない位素敵な色目・模様である。引くとこんな感じ
何の意味があるのか分らない洞窟のような場所だが、今日は雨宿りにもってこいだ(笑)。

上から見えていたお菓子の家みたいな建物は、自然な丘の坂の一番下に位置する。今は管理棟として使われているらしい。

どうやったらこんな形の屋根を思いつくのだろう…いや、屋根だけでなく、どこの窓も扉もただの真っ直ぐな線ではない。勿論壁も曲面だ。



どこもかしこも不思議だらけである

帰り道。石垣もただの石組みではないし、歩道のヘリも曲線…

正門を通る。かなり雨が酷くて綺麗に撮れなくて残念だった

当然横の壁も普通ではない

また廻廊の下を通って、きた道から出る

本当に、ガウディの頭の中がどうなっていたのか知りたい位だ。全く見たことのない形を考えるって半端じゃない。
さてそのガウディが手掛けて、意志を継いだ人達が頑張って100年経ってもまだ制作途中のサグラダファミリア…雨が酷くなってきて、上に上れるかどうかが心配でならない。不安な中、バスで移動する。

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